ソレカラ

 

出会った日から時間はすぎ

キミは僕よりも大人になってた

あの日肩で揺れてた髪の毛はいつの間にか伸びてて

振り返ったキミの赤い紅い口紅が綺麗だった。

とてもきれいで、胸が痛いんだ

 

あの日の僕と何が違うだろう

あの日はそう雨が降ってて

虹がでるかなと話をして

それから、それから、僕は…

 

変わってゆく関係と過ぎる季節は結構似てて

それがなんか切なくて

雪でも降ればいいのに、そしたら全部隠してくれるのに

気持ちのいい青空がやけに蒼くて

季節を運ぶ風がもう終わりだと告げてる。

 

あの日のキミと何が違うだろう

あの日は確か肌寒くてさ

僕の上着を着たキミを守りたかった

それなのに、それなのに、キミを…

 

守るべきだったのはちっぽけな僕のプライドじゃなくて

笑顔で僕を見上げるキミで

そんなこと知ってたのに、気づけなかった。

もっと、もっと、大切に…

 

さよならと口にしたキミはきっと今までで一番大人で、きれいだった。