イロナシ

白黒な花が道端に咲いてた

その花はどの花にもない魅力があった

美しく、そして高潔だ

どんな色よりも力強さがある

見えないものにこそ想像力が働く

自分の思う一番の花にそれはなる。

 

何にも臆さないその姿勢がかっこいい

臆さない、でもおごらない。

比べる必要のない強さを持つ

そこには匂いもないし、花粉も飛ばない

 

その花はもしかしたら透明かもしれない

存在が認識できるだけで、そこに色があるわけじゃない

凛と咲く

風に吹かれて、雨に打たれて

誰のものでもない

その花の純粋な尊さと生きていきたい